大野　全日本体重別で８カ月ぶり復帰「進化した自分出したい」

全日本選抜体重別柔道の記者会見に出席した（左から）七戸、大野、海老沼、高藤、近藤、中村、橋本、松本

　世界王者が８カ月ぶりの復帰戦に臨む。柔道の全日本選抜体重別選手権（５～６日、福岡国際センター）の記者会見が福岡市内で行われた。

　昨年８月の世界選手権男子７３キロ級を制した大野将平（２２＝旭化成）は「長く練習に取り組める時間があったので、進化した自分を出したい」と目標を語った。

　世界選手権直後に発覚した天理大柔道部の暴力問題により３カ月の登録停止処分。さらに、復帰予定だった２月の国際大会は右膝のケガで欠場した。世界選手権以来の実戦復帰。大学も卒業して社会人となった大野は「世界王者になったのは昨年までの話。試合に出てなさすぎて調整、減量、試合の仕方も忘れている」と苦笑いしつつ、「不安もあるが楽しみの方が大きい」と心機一転で大会初制覇を狙う。