早大・藤田80メートルトライ!7人制でもイケる

[ 2014年3月20日 05:30 ]

<日本代表・ウェールズ代表>独走し突破する藤田

 ラグビーのセブンズワールドシリーズ第6戦、東京セブンズ(22、23日、秩父宮)に出場する日本代表が19日、都内でウェールズ代表と練習試合を行った。15人制日本代表との二刀流を目指す藤田慶和(20=早大2年)は自慢のステップワークで80メートル独走トライを決めてアピール。日本ラグビー界のホープは、15人制のW杯に加え、7人制でも正式競技となる16年リオデジャネイロ五輪出場を目指す。

 7分×3本、タックルなしの変則方式で行われた練習試合の3本目だった。藤田は自陣でパスを受けると前進。上半身を揺さぶりながらステップを切ると、相手に指一本も触れさせずにディフェンスラインを突破。そのまま80メートルを走りきってのトライに「準備してきたことができたのは良かった。(トライは)前が空いていたんで」と笑った。

 花園3連覇をした東福岡高卒業後の12年4月にも東京セブンズに出場。その後15人制で18歳7カ月の日本代表最年少キャップも記録するなど、順風満帆なラグビー人生だった。しかし同年5月、早大でのデビュー戦で左膝前十字じん帯を断裂。実戦に復帰してから丸1年が経過したが「(断裂前が)人生で一番スピードがあったし、自信を持ってやれていた。今大会はスピードと自信を取り戻す」と目標設定した。

 4月に日本代表合宿が控える15人制のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは「(同一時期の7人制との)両立は不可能」と私見を述べている。しかし、藤田は「最終的にはエディーさんに従うが、五輪にも出てみたい」と憧れを語る。左膝のリハビリ中には味の素ナショナルトレセンでスノーボードの竹内智香や陸上の土井杏奈ら五輪選手と同じ空間でトレーニングに励んだ。「五輪に出れば(国内の)ラグビーを盛り上げられる」。夢の実現へ、まずは7人制で結果を残す。

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2014年3月20日のニュース