芝田山親方らを提訴 元力士「兄弟子に暴行受け失明状態に」

[ 2014年1月8日 05:30 ]

大相撲の芝田山親方らを提訴し、記者会見する元力士側の弁護士

 大相撲の芝田山部屋の20代の元力士が「兄弟子から暴行を受けて失明状態になった」として、芝田山親方(元横綱・大乃国)と兄弟子らに約6890万円の損害賠償を求める訴訟を昨年12月26日付で東京地裁に起こしていたことが分かった。

 訴状によると、元力士は中学卒業後に入門した直後から親方不在の際に、兄弟子の1人から日常的な暴力を受け、09年8月、一升瓶や木刀などで何度も頭部を強く殴られたという。網膜剥離などを発症し、緊急手術後も暴行が続き症状が悪化。11年4月、実家に戻り治療していたが、13年に承諾なしに引退させられた、としている。元力士側は「当時、親方はほとんど稽古に出てこず、力士の私生活に関心を持たず放置していた」と主張。11年6月頃、警視庁に被害届を提出。兄弟子は傷害容疑で書類送検されたが、暴行を否定して不起訴処分となっていた。芝田山親方は「訴状を見ていないので何とも言えない。事実と全く違うので弁護士と相談して対応を決めたい」と話した。同親方は10年にモンゴル出身の元十両・大勇武を殴ってケガをさせたとして、傷害容疑で書類送検され、起訴猶予処分となっている。

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2014年1月8日のニュース