悔し泣き桐蔭・横山主将 じん帯切れた「ブチッと音がした」

[ 2014年1月8日 05:30 ]

<東海大仰星・桐蔭学園>桐蔭学園・横山主将は優勝を逃し泣きながら準優勝の賞状を受け取る

全国高校ラグビー決勝 桐蔭学園14―19東海大仰星

(1月7日 東大阪市・花園ラグビー場)
 前十字じん帯の切れた右膝を引きずり、桐蔭学園のSO横山主将は準優勝の表彰状を受け取った。我慢してきた涙が一気にあふれる。初の単独優勝に届かず「藤原先生(監督)を胴上げしたかった。悔しい」とおえつを漏らした。

 5点を追う後半17分、タックルをされた際に「ブチッと音がした」。治療を経て一度は立ち上がりライン攻撃に参加。結果的に高校ラストプレーとなったパスをWTB山田につないだが、山田はインゴールまで5メートルでサイドラインを割った。「半年は走れないと思う」と代償は大きかったが悔いはなかった。

 横山をはじめチームはボールの保持にこだわりキックは封印。「相手に渡したら返ってこない。前進し続ける方がスコアできる」(フッカー堀越)との判断から縦への突破を続けた。開始早々に先制トライを奪われても、スタイルを変えなかった。前半24分、ラックからパスをつないで山田のトライとゴールで一時は同点、その後、突き放されても、ボール支配率で上回りロスタイムまで逆転の可能性を残した。

 横山は2年の春から続けるラグビーノートにこう書くつもりだ。「新しい始まり」と。全力を出し切ったこの日の涙が再出発となる。

続きを表示

この記事のフォト

2014年1月8日のニュース