モデル目指した16歳アマ脇元、ツアー初陣69で6位発進

[ 2013年11月22日 05:30 ]

初日3アンダーの好成績でキャディーを務めた父・信幸さんと笑顔でVサインの脇元華

女子ゴルフツアー 大王製紙エリエール・レディース第1日

(11月21日 愛媛県松山市 エリエールゴルフクラブ松山=6442ヤード、パー72)
 モデル志望だった16歳のアマチュアが衝撃デビューを果たした。ツアー初出場の脇元華(宮崎日大高1年)が3アンダー、69をマーク。アマのツアー初戦初ラウンドとしては宮里藍をもしのぐ好スコアで6位発進した。競技に出始めてまだ2年目という超新星が大会の台風の目となる。同じくアマの森田遥(高松中央高2年)、小野祐夢(ひろむ=帝京可児高1年)も3アンダーで回った。大山志保(36=大和ハウス工業)が67を出し、5アンダーで単独首位に立った。
【第1R成績】

 スラリとしたモデル体形に整った顔立ち。高校1年生と思えない存在感。その上アマチュアなのにスコアも凄いとなれば目を引くのも当然だ。ツアー初出場の脇元が自己ベストの69。「自己ベストが出た。でもあと3つぐらい(バーディーが)取れるチャンスがあったので悔しい」。緊張を感じさせない姿が頼もしい。

 1メートル71の恵まれた体を生かし「今は飛距離が落ちているけど、当たれば260ヤード」とパワーが武器。開幕前日は「1Wがスライスしか出なかった」。あまりの不調に帰りの車中で涙したが、一夜明け復調。パットも決まり、4バーディーは2・5~6メートルを沈めたもの。アマのツアー初ラウンドとしては宮里藍、横峯らトップ選手をしのぐ好スコアで回った。

 アマの主要大会でも輝かしい戦績があるわけではない。本格的に競技に出始めてまだ2年という超新星だ。宮崎県小林市で生まれ、小2でゴルフを始めたものの、身が入らず、モデルを志すようになった。この日キャディーを務めた実業家の父・信幸さん(41)の友人の人気モデルSHIHOに勧められ、雑誌のオーディションを受けたこともある。転機は中2の2月。タイでのゴルフ合宿中に米女子ツアーを観戦したことで「選手がキラキラ見えた。私もここで戦いたい」とプロを目指すようになった。

 2日目は「予選通過を目指したい」と一つ目のハードルを越えることに全力を尽くす。制服姿で出た大会前夜祭では複数の参加者から記念撮影を求められ、早くもスター性を発揮しているダイヤの原石。その名のごとく、華のある選手になる可能性を秘めている。

 ◆脇元 華(わきもと・はな)1997年(平9)10月4日、宮崎県小林市生まれの16歳。父親に勧められて小学2年からゴルフを始める。宮崎日大高に進学した今年、エリエール・レディース・アマチュア選手権九州大会に優勝して今大会の出場権を獲得。憧れの選手は森田理香子。過去のベストスコアは70。1メートル71、63キロ。足のサイズは25・5センチ。得意クラブは1W。

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