穴井「ララ」 初出場ミズノCへ弾みの68、7位!

[ 2013年11月4日 06:00 ]

1番 ティーショットを放ち打球の行方を見つめる穴井

女子ゴルフツアー樋口久子・森永製菓ウイダー・レディース最終日

(11月3日 千葉県市原市 森永高滝カントリー倶楽部=6652ヤード、パー72)
 首位と5打差の12位から出た穴井詩=らら=(25=GOLF5)が7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算7アンダーで7位に入った。日米両ツアーを兼ねる次戦スポニチ主催ミズノクラシック(8日開幕、三重・近鉄賢島CC)に弾みを付けた。イ・ボミ(25=韓国)がコース記録を1打更新する65をマーク。大会最少スコアの通算15アンダーで今季2勝目、通算5勝目を飾った。
【最終成績】

 曇り空を切り裂くような歓声がこだました。最終18番パー5。3メートルのバーディーパットを沈めた穴井に観衆から拍手喝采が送られた。照れ笑いを浮かべた25歳は「パットが入ってくれた」と振り返った。

 迷いを振り切った。初日、2日目は「一度ラインを決めても“これでいいのかな”と考えすぎてしまった」。初日は13番パー3で3パットのボギーを叩くなど、計32パットを要した。ホールアウト後は練習場に直行しストロークを見直したが、不調の原因はつかめなかった。そこで、この日は「一度ラインを決めたら絶対にそこに打つ」と腹をくくった。読みは次々に当たり、2番で13メートルのロングパットをねじ込むなど計7バーディーを奪取。「結局はメンタルの問題だった」と晴れやかな笑みを浮かべた。

 「絶対に出たかった」というミズノクラシックに初出場する。昨年は、終了時点で賞金ランク上位35人ならミズノクラシック出場資格が得られる富士通レディースで2位と健闘しながら賞金ランクは45位止まり。その後、辞退者が出るなどして出場資格は繰り下がったものの「結局出場できなくて、悔しい思いをしながら見に行った」。

 苦い記憶とともによみがえるのが、その大会で優勝したステーシー・ルイス(米国)だ。「世界ランク1位(当時)のショットは違うなと思った」と刺激を受けた。あれから1年がたった。「ゴルフの調子もいいし、ルイスと回ってみたい」という穴井が初の夢舞台で躍動する。

続きを表示

2013年11月4日のニュース