“王者”帝京大 ワセダ撃破!全勝対決制し5戦5勝

[ 2013年11月4日 06:00 ]

<帝京大・早大>後半8分、帝京大・磯田(右)が早大・荻野のタックルを振り切ってゴール左にトライ

関東大学ラグビー 帝京大40―31早大

(11月3日 秩父宮)
 対抗戦グループ4試合が行われ、全勝対決となった帝京大―早大は大学選手権4連覇中の帝京大が40―31で勝利して5戦5勝とした。後半30分に追い付かれたが、その後立て続けに2トライを奪い、地力の差を見せつけた。早大は今季初黒星。慶大は明大に24―18で逆転勝ちし、1敗を守って優勝の可能性を残した。

 赤い軍団に火が付いた。後半30分、早大にトライとゴールを決められ26―26の同点。場内が異様な雰囲気に包まれる中、主将のSO中村(4年)はインゴールでフィフティーンを集め、声を掛けた。「今まで通りやろう、ワセダとはあと10分しかできないから、楽しもうと確認した」

 再開後、連続攻撃のラックから最後はロック町野(3年)が持ち込み、勝ち越しトライ。37分にも相手ラインアウトのこぼれ球を奪ってトライにつなげた。主導権を握られる時間が長かったものの、1度ペースをつかめば接点でフィジカルの差を見せつけ、速いボール出しからの連続攻撃で早大ディフェンスを突破した。岩出雅之監督は「最初からアクセルは踏んでいる」と残り10分での“加速”を否定したが、「シーズン半ばで厳しい試合をできたのは良かった」と満足げだ。

 中村は2日の日本代表―ニュージーランド代表をテレビ観戦。5月のUAE戦で初キャップを獲得したジャパンの司令塔候補は「素直に悔しいと思った。あの中でやりたかった」と言った。学生最強軍団を率いる主将の目線は高かった。

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2013年11月4日のニュース