日本レスリング協会が元朝青龍を表彰 アジア結束が狙い

[ 2013年10月10日 06:00 ]

 日本レスリング協会が12月の全日本選手権(東京・代々木第2体育館)期間中にモンゴル協会会長で元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(33)を特別表彰することが分かった。

 同氏は大相撲引退後、名誉会長としてモンゴルのレスリングの発展に寄与。今春から会長職に就任し、先月の世界選手権は女子の国別ランクで日本に次ぐ2位となった。日本協会は「アジアのレスリングの発展に貢献があった」として全日本選手権に招待し、表彰する。

 狙いの一つに国際連盟(FILA)内での結束がある。現在、FILA副会長を務める福田富昭・日本協会会長(71)は来年の理事改選で引退する予定で、後任に日本から84年ロサンゼルス五輪金メダリストの富山英明常務理事(55)を推薦するのが既定路線。今後のFILAは五輪での存在感をアップするため、ラロビッチ新会長がルール改正などを次々と打ち出すことが考えられ、同じく来年の理事選に出馬予定のダグワドルジ氏と結束を深めることが、軽量級や女子の強いアジアの“利益”を守るために不可欠とみられている。

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2013年10月10日のニュース