クルム伊達「私と競っている場合じゃない」 若手に辛口エール

[ 2013年10月10日 17:16 ]

シングルス2回戦、第2セットの途中、マッサージを受けるクルム伊達公子(左)

 テニスのHPジャパン女子オープン第4日は10日、大阪市靱テニスセンターで行われ、シングルス2回戦で土居美咲(ミキハウス)が7―6、6―4のストレートでクルム伊達公子(エステティックTBC)を破り、準々決勝に進出した。

 土居との熱戦を演じたクルム伊達は、4―3とリードして迎えた第2セットの第8ゲームの途中で臀部に違和感を覚えるアクシデントにも見舞われ、8強入りを逃した。それでも、随所で相手の横を巧みに抜くテクニックを披露して観客を沸かせ「(地元の)関西でできる大会は年に1回しかない。ここでのプレーは好きですね」と充実感も漂わせた。

 今大会は土居、奈良の若い世代の活躍が目立つ。43歳のベテランは「こういう結果が増えてこないとテニス界は明るくならない」と歓迎しつつ「私と競っている場合じゃない。私が挫折感を味わうくらいの方が現実としてはいい」と辛口のエールを送っていた。

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2013年10月10日のニュース