松山「びっくり」メジャー王者と同組 新人に異例の扱い

[ 2013年10月10日 06:00 ]

一緒に練習ラウンドをした石川遼(左)と松山英樹

 米男子ゴルフツアーの新シーズン開幕戦、フライズコム・オープンは米カリフォルニア州サンマルティンのコルデバレーGCで10日に開幕する。今季から同ツアーに本格参戦する松山英樹(21=東北福祉大)はメジャー覇者との豪華ペアリングに入った。8日は石川遼(22=CASIO)との練習ラウンドで調整。怪物ルーキーの新たな挑戦が幕を開ける。

 ウッズ、ミケルソンらトップ選手が欠場する中、松山は97年全米プロ選手権覇者のデービス・ラブ(米国)、03年マスターズ覇者のマイク・ウエア(カナダ)との豪華なペアリングに組み込まれた。特にラブは、前週のプレジデンツ・カップで米国選抜の副主将を務めていただけに、松山は「ビックリした」と驚きの声。シーズン開幕戦でメジャー級の評価を受けて初陣に臨む。

 昨季は6月の全米オープンの10位に始まり、7月の全英オープン6位、メジャー最終戦の8月の全米プロ選手権は19位に入った。プレジデンツ・カップでも随所に好プレーを見せ、世界選抜の一員として存在感を示した。評価はさらに増しており、大会前のPGAツアーの公式サイト上では、優勝候補を紹介する「パワーランキング」で3番目に登場。ルーキーでは異例の扱いとなった。

 8日には石川と18ホールの練習ラウンドを行った。プレー後には「ショートゲームは参考になる。遼もこっちに来て苦しんでいるみたいだけど、自分よりはうまい。見て学ぶこともある」と語り、米ツアーの1年先輩のプレーを評価。ジュニア時代から切磋琢磨(せっさたくま)したライバルから刺激を受けて世界を目指す。

 プレジデンツ・カップ後はオハイオ州からカリフォルニア州まで12時間の長時間移動。それでも、「疲れてるけど、嫌な疲れじゃない。充実した疲れ」と収穫の方が大きかった。いよいよ幕を開ける新たな世界へ「開幕という意識はない。今まで通りやるだけ」と21歳は力強く言い切った。

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2013年10月10日のニュース