美余、ソチへ残った!中部電力、LS北見を撃破

[ 2013年9月16日 06:00 ]

タイブレークに勝利し喜ぶ中部電力(左)と敗れた本橋(右端)らLS北見の選手たち

ソチ冬季五輪世界最終予選代表決定戦第4日

(9月15日 札幌市どうぎんカーリングスタジアム)
 女子は日本選手権3連覇中の中部電力がLS北見とのタイブレークを10―2で制し、決勝に駒を進めた。負けたら終わりの14日の1次リーグ最終戦で息を吹き返した女王は、不利な先攻の第1エンドでいきなり3得点を奪って流れを引き寄せた。4戦先勝方式の決勝第1戦は延長の末に7―8で北海道銀行に敗れ、1次リーグと合わせた通算成績は1勝2敗となった。男子決勝はSC軽井沢が札幌を9―5で下し、代表決定まであと1勝とした。

 女王が意地を見せた。3勝3敗で並んだ2チームによるタイブレーク。1次リーグでは4―8、6―9と2敗していた中部電力だが、第1エンドから3点、2点、2点と奪って一気にLS北見を突き放した。「集中できた。私は緊張していたけど、メンバーに支えられた」とスキップ藤沢は安どの表情を浮かべた。

 出だしから全開だった。中部電力が先攻の第1エンド、ファーストの清水、セカンドの村松がハウス内に順調にストーンを並べて攻めに出た。すると相手のサード、スキップとミスが続き、3点奪取に成功。「(清水と村松の)2人が頑張ってくれた。序盤にいい形をつくってくれた」と市川主将。終盤はアイスの状態が変化し得点が滞ったため、序盤の大量リードが勝負を分けた。

 1次リーグ最終戦の前にコーチの指示でチームミーティングを行い、気持ちが吹っ切れた。調子が上がらなかった藤沢は「技術というより気持ちが不安でショットにうつってしまった。すっきりしてゲームに入ることができた」と立ち直り、チームをけん引した。

 決勝第1戦は延長までもつれたが、7―8と2時間50分の熱戦をものにできなかった。1次リーグの成績を持ち越した通算成績は1勝2敗となり、北海道銀行に先行を許した。藤沢は「接戦のいい試合ができた。戦略のミスがあったので、落ち着いて考えればいけると思う」と挽回を誓った。

 ▽ソチ五輪出場への道 五輪出場は全10カ国で、既に世界選手権のポイントと開催国枠(ロシア)で8カ国が決定している。世界最終予選は12月にドイツ・フェーンで行われ、女子はドイツ、日本、中国、イタリア、ラトビア、チェコ、ノルウェーの7カ国が参加し、上位2チームが出場切符を獲得する。男子は米国、ニュージーランド、チェコ、フランス、日本、ドイツ、フィンランド、韓国で争う。

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2013年9月16日のニュース