イ・ボミ “V決定戦”制し歓喜!メジャー2冠達成

[ 2013年9月16日 06:00 ]

プレーオフを制し優勝杯にキスするイ・ボミ

女子ゴルフツアー 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日

(9月15日 北海道恵庭市 恵庭カントリー倶楽部=6682ヤード、パー72)
 悪天候のため最終ラウンドが中止となり第3ラウンドまでの54ホールで競技が成立。通算11アンダーで首位に並んだイ・ボミ(25=韓国)と比嘉真美子(19=フリー)のプレーオフが行われ、6ホール目で決着。イ・ボミが通算4勝目、12年ツアー選手権リコーカップ以来のメジャー2勝目を飾った。比嘉は大会最年少優勝を逃した。
【最終成績】

 50センチのウイニングパットを沈めたイ・ボミは両手を突き上げ、キャディーと抱き合った。6ホールのプレーオフを戦った比嘉とも健闘を称え合い抱擁。「トロフィーがきれいだから私の名前を書きたかった。優勝できてうれしい」。史上20人目のメジャー2冠を果たした韓国出身の25歳は、日本語で喜びを表現した。

 悪天候で最終ラウンドが中止。優勝者を決めるプレーオフだけ実施された。16番→15番→16番の繰り返しで、3ホールを消化しても同ストロークならサドンデス。「優勝は運がないと無理だから神様に祈った」とティーショット前には胸の前で十字を切った。

 3ホール目まで全て比嘉にピンの内側に付けられる苦しい展開だった。そして4ホール目の15番で最大のピンチが訪れた。第2打をグリーン左奥の林に打ち込み、カラーまで12ヤード、さらにピンまで10ヤードのアプローチが残った。打ち上げて下り傾斜のグリーンに落とす難しいショットを要求されたが、見事に1メートルに寄せパーセーブ。「運を感じた」という会心の一打で流れを引き寄せた。

 これでプレーオフは3戦全勝。ツアー初優勝の12年ヨコハマタイヤPRGRレディースではアン・ソンジュ、同年の伊藤園レディースでは有村智恵を振り切るなど、短期決戦では無類の勝負強さを発揮している。

 今季は優勝こそなかったがトップ10が7回と安定。パーオン率72・2222%、パーセーブ率89・6552%はともにランク1位で、ショットの精度はツアーNo・1だ。15番では左の池を避け、右を向いてティーショットを打つなど、リスクを回避する戦略も光った。賞金ランクも19位から9位に上昇。「今から賞金女王を考えてやりたい」とさらなる目標を掲げた。

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