瀬戸 得意の短水路で貫録V 自己記録更新ならず「残念」

[ 2013年8月9日 06:00 ]

男子400メートル個人メドレーで優勝し、表彰台で笑顔を見せる瀬戸大也(中央)

競泳W杯第1戦

 短水路(25メートルプール)で争う競泳のW杯第1戦第1日は7日、オランダ・アイントホーフェンで行われ、世界選手権の男子400メートル個人メドレー金メダルの瀬戸大也(19=JSS毛呂山)が同種目を4分0秒37で優勝した。寺川綾(28=ミズノ)は女子50メートル背泳ぎを26秒20で制し、北島康介(30=日本コカ・コーラ)は男子50メートル平泳ぎが26秒83で6位、100メートル個人メドレーは53秒20で8位。8日の最終日は、瀬戸が200メートル個人メドレー予選を全体8位の1分56秒35で決勝に進出。男子100メートル平泳ぎ予選は北島が58秒54の3位で通過、決勝でも3位だった。

  3日前に世界選手権の金メダリストになったばかりの瀬戸が、快挙達成の余韻に浸る間もなく臨んだW杯の今季初戦で早速、王者の実力を示した。昨季6勝を挙げた400メートル個人メドレーで、4分0秒台の好タイムで優勝。ただ、狙っていたのは自身が持つ3分59秒15の短水路日本記録の更新で「残念」と不満顔だ。世界選手権の直後だけに、瀬戸も含めて多くの選手が好調を維持したまま今大会に臨んでいる。梅原コーチは他の種目で短水路世界新や大会新が相次いだことを引き合いに出して「正直、自己ベストは出したかった」と注文を付けた。

 この日は200メートルバタフライが5位、200メートル平泳ぎは予選落ちで、瀬戸は「まだまだ甘いところがある。いっぱいレースに出てタフさを付けたい」ときっぱり。得意とする短水路の舞台で、満足することなく自分を磨く。

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2013年8月9日のニュース