松山“プロ初V” OB3発もアマ女性のフォローで…

[ 2013年4月25日 06:00 ]

プロアマ大会でセカンドショットを放つ松山英樹

 松山が“プロ初V”をマークした。25日に開幕する男子ツアー・つるやオープン(兵庫・山の原GC山の原C)のプロアマ戦に出場した松山英樹(21=東北福祉大)は、OB3発の大乱調ながら同伴競技者に助けられ記念すべき“1勝”を挙げた。プロアマ戦にはクラブ、ボールなどの用具メーカーの担当者も集結し、松山争奪戦は激化の一途をたどっている。

 思いがけず勝利が舞い込んだ。プロアマ戦で同組のアマチュア女性が活躍し、松山が“プロ初優勝”を手にした。副賞の40インチのテレビをゲットするおまけも付き「(自分は)足ばっかり引っ張っていました。本戦でもいい成績を残したい。優勝を目指します」と苦笑いした。

 反省はティーショット。14番で左にひっかけてOBを打つなど、この日は他のホールを含め「OBを3発しました」と首をかしげた。「つかめそうでつかめない」と1Wには不安を抱えるが、開幕戦の東建でも3日目に12番パー5でティーショットを連続OB。トリプルボギーを叩いて74と崩れスタート前の10位から40位に後退した。しかし、ミスをそのままで終わらせないのが怪物ルーキーと呼ばれるゆえん。最終日にはしっかり修正し、同じ12番でバーディーを奪い66で回って10位まで盛り返した。

 その復元力は今週も力を発揮しそうだ。ポイントを「ティーショットとパット」と定め「そこが良ければ、上位に行けるかな」と開幕戦以上の成績を見据える。

 周囲の熱気もヒートアップしてきた。この日はあいにくの雨だったが、大物新人との契約を狙うテーラーメイド、ナイキ、ダンロップ、ブリヂストンの各担当者が松山の組をマーク。松山の早期の米ツアー挑戦を見越し、ある外資メーカーのトップは「当然、海外に進出した時はクラブなどのケアをしていく」と契約に“海外サポート”を盛り込む方針を明言した。まだ結果が出ていないルーキーには異例の条件提示となるが、プロ2戦目で勝利すれば、その価値がさらに高まるのは間違いない。

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