元蒼国来、秋場所復帰か 師・荒汐親方「2場所休ませて」

[ 2013年3月27日 06:00 ]

元蒼国来の解雇を無効とすた東京地裁の判決を受けて、報道陣に対応する荒汐親方

 大相撲の八百長問題で日本相撲協会から解雇され、25日に東京地裁から「解雇無効」の判決を受けた元幕内・蒼国来の恩和図布新氏(29)の師匠だった荒汐親方(元小結・大豊)が26日、大阪府内で会見した。

 元蒼国来の「やっていない」という主張を信じてきた荒汐親方は「2年ちょっと、よく辛抱した。相当な苦労があったと察します」とねぎらった。相撲協会が控訴しなければ現役復帰が確実で幕内力士として土俵に戻る見通し。「そうなったら、2場所くらいは休ませてやりたい」と体力面を考慮し、秋場所(9月15日初日、両国国技館)からの復帰を念頭に置く。

 元蒼国来は解雇後もジムでのトレーニングや社会人ラグビーチームの練習に参加するなど体を鍛えてきた。「部屋で稽古することはなかった」が現在でも荒汐部屋の師範代として名前を残しており、関取部屋、化粧まわし、締め込みなどもそのまま。荒汐親方は27日に都内に戻る。再会したら「長かっただろう。よう頑張ったな」と声を掛ける意向だという。

 元蒼国来も「体は万全ではないですが、私自身はすぐに相撲に戻りたい。でも、師匠はいろいろ考えてくれている。相談したいです」と対面を心待ちにしていた。

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