ウッズ完全復活!今季3勝目 2年半ぶり世界ランク1位

[ 2013年3月27日 06:00 ]

優勝したタイガー・ウッズ(左)と大会ホストのアーノルド・パーマー氏

USPGAツアー アーノルド・パーマー招待最終日

(3月25日 米フロリダ州オーランド ベイヒル・クラブ&ロッジ=7381ヤード、パー72)
 最終ラウンドの残りを行い、タイガー・ウッズ(37=米国)が70で回り、通算13アンダーの275で今季3勝目、ツアー通算77勝目を挙げた。賞金111万6000ドル(約1億500万円)を獲得し賞金ランクトップ。また、世界ランクも10年10月以来の1位復帰となった。今大会の優勝は8度目で、通算最多82勝の故サム・スニード氏(米国)に並ぶ同一大会最多記録。前日競技を終えた石川遼(21=フリー)は65位だった。

 今季5戦で早くも3勝目。ウッズは、18番グリーン脇で待っていた大会ホストで往年の名選手、アーノルド・パーマー氏のもとへ歩み寄り、がっちり握手を交わし、白い歯をこぼした。

 「周囲の支えがあり、努力が報われて、ここまで来られた。(出場2戦連続優勝は)高いレベルで安定感が出てきたということだと思う」。冷静なプレーが光った。3打リードで迎えた12番で同組のファウラーが、先に11メートルのバーディーパットを沈めた。重圧がかかる場面だが、相手のナイスプレーを自分のチャンスに変えた。

 「(ファウラーの)パットの打ち方を見て強過ぎる、と思った。それが、前日の雨の影響か減速してぴったりだった」。ライバルのストロークを参考にピンをオーバーすることを恐れず、強めにヒットし、8メートルのスライスラインを沈めてバーディーを奪った。この一打で勝負を決定的にした。

 一時のどん底から完全に抜け出した。女性問題のスキャンダルで10年に前妻のエリン・ノルデグレンさんと離婚。スポンサーも次々と撤退し、10年10月には282週ぶりに世界ランク首位の座から陥落。左足首のケガなどもあり翌年9月には50位まで落ちた。しかし、その後、新コーチのショーン・フォーリー氏とともに体重移動を少なくするスイング改造に着手。12年3月にAT&Tナショナルで2年半ぶりの復活Vを飾った。

 今大会開幕前の18日には、アルペンスキー女子の10年冬季五輪滑降金メダルのリンゼイ・ボン(28)との交際を認め、公私で最高の時期を迎えた。次戦はゴルフの祭典・マスターズ(4月11日開幕)。「やはりメジャーに勝つのは格別だよ」と現役最強の称号を取り戻した男は、次の狙いに照準を合わせた。

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