渦中の柔道女子合宿公開 新監督「入り込みすぎないように」

[ 2013年3月27日 19:17 ]

 暴力指導問題が表面化してから初めてとなる柔道日本女子の強化合宿が27日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで報道陣に公開され、南條充寿新監督は「騒動があったから大きく変わるものではない。甘さにつながらないようにする。五輪でトップに上り詰めるという最終目標は変わらない」と方針を述べた。

 柔道界の危機の中、就任した同監督は「選手は異性。入り込みすぎないようにしてメリハリを利かせたい」と気遣いも示す。対話重視のカラーを打ち出し、選手には「今こそ全日本が一つに」と呼びかけた。

 25日から始まった合宿では新ルール検証などに時間を割き、本格的な練習はこの日が初めて。48キロ級で世界選手権2連覇中の浅見八瑠奈(コマツ)は「悪い意味で注目されているが、自分たちの頑張りで応援してもらえるようにしたい。良い方向に向かうための期間だと思う」と神妙な表情を浮かべた。合宿は28日に終了する。

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2013年3月27日のニュース