サントリー 若手の活躍で2年連続2冠王手

[ 2013年2月17日 06:00 ]

<サントリー・パナソニック>後半23分、トライを決めるサントリー・村田(手前)

ラグビー日本選手権準決勝 サントリー26―13パナソニック

(2月16日 秩父宮)
 サントリーが若い力で2年連続2冠に王手をかけた。6点を追う前半20分、No・8西川がゴール前のラックから軽快なステップで抜け出した。「先手を許して苦しい場面だった。我慢して攻めることができたのが大きかった」。昨オフのニュージーランド留学を経て、先発に定着した25歳が公式戦初トライで流れを呼び込んだ。

 後半23分には25歳のWTB村田が続いた。敵陣中央10メートルライン付近から40メートルを駆けて左隅に飛び込んだ。2トライした3週前のトップリーグプレーオフ決勝東芝戦に続いて、勝負を決定付けるトライ。もともとCTBの村田は「みんなにウイングっぽかったと言われました」と照れ笑いした。

 入社3年目までの若手を「SOS(Seeds of Sungoliath=サンゴリアスの種)」と呼び、朝練習や居残りで強化。西川は「若手がチームの活力になっている」と胸を張った。昨年は観客席で応援していた決勝戦。「うれしい半面、悔しさもあった。全勝で終われるようにしたい」。国立の大舞台で、新芽が花を咲かせようとしている。

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2013年2月17日のニュース