大沢主将「有名人のような気持ちに」 五輪決めたIH女子帰国

[ 2013年2月12日 19:39 ]

ソチ冬季五輪の出場権を獲得して帰国し、記者会見で笑顔で記念写真に納まる大沢主将(前列右から4人目)らアイスホッケー女子日本代表の選手たち

 日本勢のソチ冬季五輪出場権獲得第1号となったアイスホッケー女子の代表が12日、最終予選を戦ったスロバキアから成田空港に帰国し、主将の大沢ちほ(21)=三星ダイトーペリグリン=は待ち構えた大勢の報道陣を前に「有名人のような気持ちになってしまう」と頬を赤らめた。

 午前中に空港で行われた記者会見には10台を超えるテレビカメラと約100人の報道陣が詰め掛けた。大沢はおびただしいカメラのフラッシュに驚いた様子で「やっと五輪に出る実感が湧いてきた」と初々しい笑顔を浮かべた。

 最年長の久保英恵(30)=西武=は2年近いブランクを経て昨年1月に復帰し、スケートリンクで事務員をしながら練習してきた。女子ワールドカップ優勝で人気が爆発したサッカーの「なでしこジャパン」に憧れ、「夢を追い続ければ勝てると思った」と目を輝かせた。

 「今回(の遠征)は初めて選手の自己負担金がなかった」(坂井寿如強化本部長)というほどのマイナー競技だが、1998年長野五輪以来の五輪切符獲得で早くも複数の大手企業からスポンサー支援の打診があったという。午後には北海道の新千歳空港でも記者会見が設けられた。かつてない熱気に包まれ、次は4月にノルウェーで開催される世界選手権ディビジョン1(2部に相当)に臨む。

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2013年2月12日のニュース