高梨 金メダル獲り後押し!蔵王ジャンプ台、ソチ仕様に改装

[ 2013年2月12日 06:00 ]

女子ジャンプのW杯スロベニア大会、世界選手権に向け出発する高梨沙羅

 女子ジャンプの高梨沙羅(16=グレースマウンテン・インターナショナル)の金メダルを蔵王の新ジャンプ台が後押しする。今春から改修を始め、来季までにソチ五輪と同型に生まれ変わる予定。高梨にとって五輪に向けた練習にうってつけの環境が整う。

 新旧の違いは助走路の形状にある。斜面の途中からカーブに変わり、曲率が一定なのが従来型。これに対して新型は国際スキー連盟の新規格に対応するクロソイド曲線になっている。道路や線路のカーブにも採用されているもので、スタートから緩やかな傾斜が続き、カーブの半径が徐々に変化。選手にとっては助走中の重力の受け方や、踏み切りのタイミングがこれまでとは変わってくる。同型の台は世界的にも少なく、昨年12月のW杯ソチ大会では高梨も「タイミングを合わせるのが難しい」と対応に苦慮して優勝を逃した。

 10日に蔵王で行われたW杯で1日2勝を挙げた高梨は、一夜明けた11日に欧州遠征に出発した。次戦で決まる可能性のある総合優勝については「自分のジャンプをすることで総合成績にもつながる。まずは内容重視」と気負いなく語っていた。

続きを表示

2013年2月12日のニュース