真央「いい感じ」トリプルアクセル 一人残り公式練習

[ 2012年11月23日 06:00 ]

白鳥の湖に乗って演技する浅田真央

 フィギュアスケートのGPシリーズ第6戦・NHK杯は23日、宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで開幕する。22日は会場で公式練習が行われ、浅田真央(22=中京大)はプログラムには組み込んでいないトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に着氷するなど好調をアピール。4位以内で進出が決まるGPファイナル(12月6日開幕、ロシア・ソチ)へ、23日のショートプログラム(SP)で好発進する。

 この日午後の公式練習。他の選手が引き揚げても、浅田は最後まで残って氷の感触を確かめた。午前の練習では今季プログラムに組み込んでいないトリプルアクセルを着氷。「跳べる気がしたので、やってみたらいい感じだった」。NHK杯での大技解禁はないが、ジャンプは好調モードだ。

 今月上旬の中国杯で優勝して日本人最多のGP9勝。GP2桁勝利に王手をかけた今大会で4位以内に入れば、12月のGPファイナル進出が決まる。昨季のファイナルは、母・匡子さん(享年48)の容体が急変して緊急帰国したため、出場できなかった。今季の開催地は14年五輪が行われるロシア・ソチ。「ソチに行ってみて、五輪が近づいている感じを味わいたい」と思いをはせた。

 舞台は東日本大震災の被災地・宮城。21日、女子の鈴木や長洲が七ケ浜中を訪問し、約180人の生徒と交流したが浅田は不在。関係者は「(浅田も)行きたかったけど、今大会にファイナルの切符が懸かっているので」と説明する。交流できなかった分は、銀盤で――。「お客さんにいい演技を見せられるように頑張りたい」と浅田は言葉に力を込めた。

 ▽GPファイナル 12月6~9日に14年五輪開催地のロシア・ソチで開催。6大会行われるGPシリーズの各大会の1位に15点、2位13点、3位11点、4位9点、5位7点、6位5点、7位4点、8位3点とポイントが与えられ、上位6選手がファイナルに出場する。昨季のファイナル進出ラインは男女ともに24点だった。

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