さくらノーボギー、5バーディー 今季初Vへ首位発進

[ 2012年11月23日 06:00 ]

<LPGAツアー選手権リコー杯>15番、ティーショットを放つ横峯

LPGAツアー選手権リコー杯第1日

(11月22日 宮崎CC=6467ヤード、パー72)
 今季未勝利の横峯さくら(26=エプソン)がボギーなしの5バーディーで67をマークし、イ・ボミ(24=韓国)とともに5アンダーで首位発進した。スイングに対する不安が薄れ、ショットが復調。最終戦で8年連続優勝となるツアー通算19勝目を狙う。初の賞金女王が決まっている全美貞(30=韓国)、2週連続優勝を狙う佐伯三貴(28=日立アプライアンス)はともに2アンダーの70で回り、4位につけた。
【第1R成績】

 過去2勝のコースで、横峯が水を得た魚になった。9番で6メートルのチャンスを沈めると、ピンチが続いた前半がウソのように目覚めた。17番で5メートルをねじ込み、5つ目のバーディー。降り続けた雨をものともせず、ノーボギーの67は大会自己ベストタイ。10月のマスターズGCレディース以来、今季2度目の首位発進を決めた。

 「前半は我慢。それを耐えることができた。このコースでノーボギーなのは凄くうれしいです」

 05年から7年連続で勝利を収めているが、今季はまだ優勝がない。マスターズGCレディースでは3打差の首位で迎えた最終日に大失速し、プレーオフでキム・ソヒに敗れた。大会を通じてスコアをまとめられないのが今年の横峯。「そうなんです」と自らも歯がゆさを感じている。スイングに対する自信のなさが優勝から遠ざかる一因になっていた。

 ただし、今週は「先週までと違って自信を持って打てている」と目の色が違う。大会前、キャディーのベネット氏からバックスイングがインサイドに引きすぎていることを指摘され、目からうろこが落ちた。今は「いい時の75~80%まで戻ってきている」と復調を感じている。日替わり定食のように固まらなかったスイングから脱し、一つの軸ができ始めている。

 宮崎市内の自宅から通えることもプラス材料。知人から名物のチキン南蛮が届くなど、地元を満喫している。「今のショットだと厳しい」と現状に満足はせず、求めるのはあくまで強い自分。残り3日でスイングの自信を100%まで高め、有終の美を飾る。

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