小野沢 息子2人の前で快挙 うなぎステップで金字塔

[ 2012年10月27日 19:27 ]

サニックス―サントリー 後半34分、密集を抜け出し、トップリーグ通算100トライを決めるサントリーの小野沢(手前)=レベスタ

ラグビートップリーグ サントリー42-19サニックス

(10月27日)
 ポールの間を全速力で走り抜け、記念のトライを決めると、照れ屋が珍しくだ円球をたたきつけた。サントリーのWTB小野沢は「100トライ目が見たい」と福岡を訪れた2人の息子の前で、史上初の快挙を達成した。子どもが手作りした“金メダル”を手渡され「家族から半端ないプレッシャーをかけられていた。これで解放される」と破顔一笑した。

 28―7と圧倒した前半に、トライを奪えなかった。「勝利が大事と言い聞かせたが、正直焦った」という。だが、チームがリズムを崩しかけた後半、34分にトライゲッターとして仕事をこなし、開幕8連勝に貢献した。

 トップリーグが始まった2003年の開幕戦で4トライして以来、絡まれても抜け出す独特の「うなぎステップ」を武器に、数字を積み重ねてきた。34歳で迎えた今季も既に9トライ。今後の目標を問われると、「一つ一つやっていきたい」といつもの穏やかさで気持ちを新たにした。

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2012年10月27日のニュース