森田 同組ライバル美香の目力なんの 1差3位好発進

[ 2012年10月27日 06:00 ]

初日、4アンダーで3位と好発進した森田理香子

女子ゴルフツアー樋口久子森永製菓ウイダー・レディース第1日

(10月26日 千葉県市原市 森永高滝カントリー倶楽部 6652ヤード、パー72)
 森田理香子(22=リコー)がノーボギーの68で回り、首位と1打差の3位と好スタートを切った。同学年でアマ時代から競い合ってきた宮里美香(23=NTTぷらら)と3年ぶりの同組ラウンド。お互いの成長を確かめ合いながら好プレーにつなげた。賞金ランク首位の全美貞(29=韓国)と竹末裕美(30=GOLF5)が5アンダーで首位に立った。
【第1R成績】

 昔はその目力に気おされていた。森田にとって宮里美は06~08年の3年間、ナショナルチームの中核メンバーとして一緒にプレーした仲間でありライバル。「美香ちゃんは昔から戦っている時の目が怖かった。アマチュアの時はビビってました」

 思い出す当時の不安な心境。だが、宮里美の顔を見ると、その鋭い目は18ホールずっとサングラスに覆われていた。「きょうの美香ちゃんはずっとサングラスをしてたから(大丈夫だった)」。ライバルを上回る好発進に森田はホッとしたような笑顔を見せた。

 日本と米国に活躍の場が分かれ、メールのやりとりは続けているものの、同組は09年NEC軽井沢以来だった。この時はまだ脇目もふらずに戦っていたツアー1年目。森田も宮里美も一緒に回ったことを覚えておらず「ナショナルチームでは練習ラウンドぐらいだったし、試合では初めてだよね」とそんな話をしながら、この日の18ホールを回った。

 ライバルからの視線も励みにしつつ、森田は1番では残り140ヤードから30センチにつけてバーディー発進。その後も大きなミスはなく、先週の初日に続いてノーボギー。「ミスをしても“ま、いっか”と切り替えができている」とメンタル面の安定が好スコアを後押しした。

 宮里美は「スイングが変わりましたよね」と岡本綾子の指導を受ける森田の変化を感じたという。プロになって約4年。宮里美は米ツアーで優勝を飾り、森田も日本で優勝争いの常連。互いに当時のままではない。「きょうだけで満足せず、あしたもノーボギーで回りたい。欲を出さずにコツコツとやっていきたい」。米ツアーと兼ねるスポニチ主催ミズノクラシック(11月2日開幕、三重・近鉄賢島CC)への出場も決定。賞金ランク5位の成長株が終盤戦に向け調子を上げている。

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