遼 パット決まった!大会自己ベスト66 3位急浮上

[ 2012年10月27日 06:00 ]

16番、パーセーブし、ギャラリーの歓声に応える石川遼

男子ゴルフツアーマイナビABC選手権第2日

(10月26日 兵庫県加東市・ABCゴルフ倶楽部=7201ヤード、パー72)
 27位で出た石川遼(21=パナソニック)はパットがさえ、通算8アンダーで首位と4打差の3位に急浮上した。今週取り組んでいるベタ足気味のスイングに不満を残しながらも、7バーディー、1ボギーの66をマークし、大会自己ベストを出した。10年覇者の金庚泰(26=韓国)が65で回り、通算12アンダーで首位。宮本勝昌(40=ハートンホテル)が3打差の2位につけた。
【第2R成績】

 不満が残るスイングとは対照的に、パットは決まった。08年の優勝を含め全てトップ10入りしているが、66は自己ベスト。だが、石川は納得しない。「きょう1日さえ良ければいいというゴルフならいいけど」と力なげに笑った。

 「どこへ行っても通用しない」というショットと「メジャーでも大丈夫」というショットが混在した。5番はバンカーからの第2打がグリーンに乗っただけ。10メートルの下りのパットは強すぎたが、真ん中から入った。ここから3連続バーディー。「ゴルフってこんなもの」と嘆くのもうなずける。

 ショットがバラけるのは新しいテーマに取り組んでいるから。右から左への体重移動を重要視してきたが「左へ突っ込みすぎる」ため、右足に体重を残すベタ足気味の打法に変えた。右から左へ体重を移すことでパワーを生むのが一般的だが、体重移動をやめることでヘッドを走らせている。

 それが形になったのは終盤から。17番は残り160ヤードを7Iで1・5メートルにつけてバーディー。「あそこは良かった」と自画自賛した。今大会に勝てば来週の世界選手権・HSBC選手権(中国)に出場できる。「まだチャンスがある」と残り2日間を見据えた。

 ▼1位・金庚泰 初日より1Wが良くなかったけど、アイアンが良くてナイスラウンドだった。(ボギーなしの7バーディー)

 ▼6位・丸山大輔 今年は1回も優勝争いをしていない。3日目は優勝争いができる位置で最終日を迎えたい。(賞金ランク56位。ツアー通算2勝)

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2012年10月27日のニュース