把瑠都―魁聖の微妙な裁きに抗議殺到

[ 2012年9月9日 21:26 ]

寄られた把瑠都(手前)の左足は俵の上に残り、魁聖が先に左手をついたように見えた。軍配は魁聖の寄り切り

 大相撲秋場所初日の9日、大関把瑠都が平幕魁聖に微妙な裁きで敗れる一番があり、日本相撲協会に抗議の電話が殺到した。

 把瑠都は寄りに後退しながら土俵際で左上手投げ。大関の左足は俵の上に残り、魁聖が先に左手をついたように見えた。だが、三役格行司の木村正直は魁聖に軍配を上げ、審判の物言いもなし。把瑠都は「勝ったと思った」と話し、魁聖も「勝ったことにびっくり」と戸惑った様子だった。

 土俵下から見た鏡山審判長(元関脇多賀竜)は「把瑠都の体は半分出ていた。流れは完全に魁聖。ビデオを見ながらなら(物言いの)手を挙げられるが、その場で判断しなければいけないから」と説明した。北の湖理事長(元横綱)は「確認はあってもいいと思った」と慎重な勝負判定を求めた。

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2012年9月9日のニュース