藍、ショット完全復調「かみ合えば好スコア出る」

[ 2012年9月9日 06:00 ]

9位で決勝ラウンドに進んだ宮里藍

USLPGAツアー キングズミル選手権第3日

(9月8日 米バージニア州ウィリアムズバーグ キングズミル・リゾート=6379ヤード、パー71)
 宮里藍(27=サントリー)は4バーディー、1ボギーの68で回り、5打差の9位に浮上した。フェアウエーとグリーンをほぼ完璧に捉え、抜群のショットの安定感でスコアを伸ばした。70で回った宮里美香(22=NTTぷらら)は通算6アンダーの15位に後退。申ジエ(24=韓国)が通算12アンダーで首位を守った。8日の第3ラウンドでも、後半に4バーディーなど5バーディー、1ボギーと通算11アンダーとスコアを伸ばしている。

 宮里らしいプレーが徐々によみがえってきた。68のスコアにも「あと3つは伸ばせたかな」と悔しさをのぞかせたラウンド。ここ3試合で2度予選落ちと苦戦していたショットは完全に復調した。

 グリーンを外したのは出だしの1番だけ。2打目をグリーン右のバンカーに入れてボギーとしたが、「焦りはなかった」と言う通りの安定感だった。フェアウエーは一度も外さず、ほぼ毎ホールでバーディーチャンスにつけるショットの切れ味を見せた。

 開幕直後の快進撃から一息つき、6月の全米女子オープン以降はトップ10を逃し続けている。前戦のカナダ女子オープンも予選落ちだったが、会場でピア・ニールソンとリン・マリオットの両コーチから「フェースが左を向いている」と指摘された。前週のオフは「真っすぐに構える練習をずっとしていた」と初歩的な練習に明け暮れ、その成果が2日目を終えての首位と5打差。「かみ合えば好スコアの出るコースなので、しっかりと上についていく気持ちで頑張りたい」と復調の手応えとともに上位の背中を追いかける。

続きを表示

2012年9月9日のニュース