五輪ボート代表選考で補欠…武田の申し立て認め取り消し命じる

[ 2012年2月27日 14:40 ]

日本スポーツ仲裁機構に申し立てが認められ、記者会見で笑顔を見せるボート男子の武田大作選手

 日本スポーツ仲裁機構は27日、ボート男子のロンドン五輪アジア予選の軽量級ダブルスカル代表最終選考会で補欠になった武田大作選手(38)=ダイキ=が結果を不服として日本ボート協会を相手に起こした申し立てを認め、選考結果の取り消しを命じた。過程が著しく合理性を欠くものだったと判断した。

 五輪4大会に連続出場している武田選手は、昨年11月の代表最終選考会に参加。候補6人がペアを交代しながらレースをして、平均タイムの上位2選手を選出する方法で、プレーオフの末に2番手に入った。しかし最下位だった選手と組んだレースを除外した平均タイムで選ぶ方法に変更され、3番手で補欠に回された。

 五輪代表選考に絡む仲裁で選手側が勝ったのは初めて。組織の透明性などをめぐりトラブルが尽きないスポーツ界に風穴をあけた。

続きを表示

この記事のフォト

2012年2月27日のニュース