“世界の大砲”大古氏ら松平監督を悼む 真鍋監督「遺志継ぐ」

[ 2012年1月5日 18:16 ]

 ミュンヘン五輪バレーボール男子で金メダルに輝いた日本代表の中心選手で「世界の大砲」と呼ばれた大古誠司氏は「バレーばかになるな、という言葉が一番印象に残っている。世界一になるなら、それにふさわしい人間にならないといけないと言われた」と厳しかった教えに感謝した。一人時間差攻撃で知られた森田淳悟氏は「バレー界を引っ張ってくれたヒーロー。新しいものを認めて、使ってみろという人だった」と故人を悼んだ。

 松平氏の哲学は現役の指導者にも受け継がれている。男子日本代表の中垣内祐一コーチは「試合では諦めない、侮らない、ひるまない、という三つの『ない』を実践するよう教わった」と述べ、女子の真鍋政義監督は「五輪で勝つためにやれ、という遺志を継いでいきたい」と誓った。

 ▼中垣内祐一・男子日本代表コーチの話 指導者として天才だったと思う。ヒーローは強くなければヒーローたり得ないという言葉が強く印象に残っている。能力が突出して高かった。誰もそこまで到達できていない。

 ▼木村憲治氏(ミュンヘン五輪代表メンバー)の話 一人一人が武器を持って戦えば、世界一になれる、そのためにはどうすればいいのか自分たちで考えろという指導だった。世界一になるために24時間を有効に使え、とよく言われた。

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2012年1月5日のニュース