白鵬、復興イベントで新弟子を“熱烈スカウト”

[ 2012年1月5日 06:00 ]

白鵬の要望で大崎市新年祝賀会の壇上に上げられた久道雄喜くん

 大相撲の横綱・白鵬(26=宮城野部屋)が4日、観光大使を務める宮城県大崎市で行われた東日本大震災復興イベントに参加した。初場所初日を4日後に控えるが、被災者を勇気づけるため日帰りで、トークショーと新年祝賀会に出席した。

 イベントには大崎市の隣町・宮城県遠田郡美里町出身で大東大相撲部4年の久道雄喜(22)が訪れた。それを知った白鵬は早速“熱烈スカウト”を敢行。就職か角界入りかを決めかねている久道の手を握ると、祝賀会の壇上に連れて上がり「新弟子が見つかりました。入ったら強くさせたい」と宣言。昨年の全国学生個人体重別選手権(115キロ未満)で8強入りした実績を持つ久道も横綱の思わぬ行動に「入るのであれば宮城野部屋」と心が傾いたようだった。

 大崎市の伊藤康志市長は「東北から、日本の相撲界を代表するような人材を出したい」と宮城野部屋のスカウト活動に協力することを約束。今後は白鵬が企画する子供相撲大会「白鵬杯」開催や、宮城野部屋の「宮城県後援会」発足などを計画している。

 ≪22度目Vへ順調≫この日の朝、白鵬は時津風部屋に出向き、豊ノ島(時津風部屋)、鶴竜(井筒部屋)の両関脇らと20番取って19勝1敗と順調な仕上がりをアピール。元横綱・貴乃花(本紙評論家)に並ぶ22回目の優勝に向けて「内容のある稽古ができました」と納得していた。昨年末はテレビ番組収録やイベントが立て込み、稽古を行う時間が十分になかったが、3日の夜には稽古場で黙々とすり足を行うなど、ここにきて急ピッチで調整している。

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2012年1月5日のニュース