オファー続々…松山、日本人初アマランク世界1位獲りだ

[ 2011年10月5日 06:00 ]

アジアアマ選手権で優勝しマスターズの出場権を獲得した松山英樹

 アジアアマ選手権を連覇して来年のマスターズ出場を決めた松山英樹(19=東北福祉大2年)が4日、シンガポールから帰国し、都内で会見を行った。次戦は日本オープン(13日開幕、千葉・鷹之台CC)出場が決まっているが、プロアマ問わず国内外の大会から熱視線を送られる存在に成長。現在は世界アマチュアランク4位につけており、今後の活躍次第で日本人初の世界アマチュアランク1位に上り詰める可能性も出てきた。

 世界アマチュアランキングは直近1年間の成績をポイント化したもので、松山は現在4位につけている。アジアアマ優勝が反映される次回の最新ランキングでは、3位の選手に肉薄する位置まで浮上してくるはずだ。

 歴代の1位にはロリー・マキロイ(英国)やリッキー・ファウラー(米国)といった名だたるプロがいる。早期にプロ転向した石川遼とは異なり、松山はしばらくアマで活動を続ける方針。「(大学の先輩の)藤本さんより上にいればいいですよ」と笑うものの、日本人で初めてアマ世界1位に手が届く立場にある。

 「米国のアマチュア選手とは試合数が違うからね」と阿部監督は環境の違いを挙げるが、すでに松山は選びきれないほど世界中からラブコールを受けている。アジアアマ優勝により、今年は失敗した全英オープン最終予選にも再挑戦できる。「悔しさをぶつけて次は全英にも出たい」と松山はもう1つのメジャーに意欲十分だ。さらに、石川遼やマキロイも参戦するアジアツアー最終戦、12月のタイ選手権の出場権も与えられた。もちろん国内ツアーからも多数のオファーが来ている。

 プロだけではない。全米アマや全米パブリックアマ、全英アマといった海外のアマチュア主要大会からオファーが届くのも確実だ。今年もオファーはあったが、大学の試合などで調整がつかずに断った経緯がある。ある関係者は「世界4位の選手となれば、大会側はもっと熱心に誘ってくるでしょう」と予想。いずれの大会も優勝すれば翌年のマスターズに出られるビッグチャンスだけに、これらの試合から3年連続のマスターズを目指す道もある。いずれにせよ、アマゴルフ界の中心選手として松山の存在感は増していきそうだ。

 ▽世界アマチュアランキング ゴルフのルールを統括するR&Aが07年に立ち上げた。直近1年間の成績をポイント化したもので、順位やスコアによって得られる総ポイント÷ラウンド数×100がその選手のポイントになる。54ホール以上で行われるプロツアーやアマの競技などが対象。女子は今年新設され、米フロリダの大学に留学中の片平みつき(現在、米女子ツアーの予選会に挑戦中)が初代1位に輝いた。

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2011年10月5日のニュース