津曲 ライバル諸藤に負けん!意地の64で奪首

[ 2011年9月10日 06:00 ]

2日目、14アンデーで単独首位に立った津曲

男子ゴルフツアートーシン・トーナメント第1日

(9月8日 三重県津市・トーシンレイクウッドゴルフクラブ=7010ヤード、パー72)
 飛ばし屋の津曲泰弦(25=千葉夷隅GC)が10バーディー、2ボギーの64をマークし、通算14アンダーで4位から首位に浮上した。前週のフジサンケイ・クラシックでプロ初優勝を飾った諸藤将次(26=セガサミーホールディングス)に刺激を受け、初優勝を狙う。初日首位の宮里聖志(34=大和地所)が1打差の2位につけ、前年優勝の池田勇太(25=日清食品)は通算4オーバーの103位で予選落ちした。
【第2R成績】

 スタート前から津曲のターゲットは決まっていた。諸藤が64を出し「絶対に負けたくない」と、好スコアを狙っていた。結果は同じ64。ツアー4位の飛距離を生かし、パー5は全て2オン2パットでバーディーを奪った。今季は8試合で予選落ちするなど精彩を欠いていたが、突如、変貌した。その要因に「技術じゃなく気持ち」とライバルの諸藤の存在を挙げた。

 ともに九州出身。相手は1歳上だが、自身の母校・柳川高と諸藤の沖学園高はライバル校だけに「口をきいたことがない」という犬猿の仲だった。4月の北九州オープンで同組になったことをきっかけに溝が埋まり、一緒に練習する仲になった。それだけに、前週の諸藤のプロ初優勝に複雑な思いを抱く。「友人としてはうれしいけど、悔しかった」。大会前に「次はおまえの番」と言われ、闘争心に火がついた。

 平常心を保つために、勝利への意識を口にしない選手が多いが、今週の津曲は違う。「一番負けたくない人だから」と諸藤に続くことだけを考えている。ツアー初優勝へ、無冠の飛ばし屋の鼻息は荒い。

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2011年9月10日のニュース