国際陸連、男女同時スタートは最高記録扱いに

[ 2011年8月24日 21:28 ]

 国際陸連は24日、韓国の大邱で総会を開き、マラソンの男女同時スタートのレースで女子選手が世界記録を出した場合、今後は世界記録と区別し世界最高記録として扱う方針を決めた。同時スタートで男子のペースメーカーに引っ張られ、女子選手が記録を更新するのは公平性に問題があると判断した。11月の大会から適用する。これまでの記録の扱いは今後検討する。

 2003年にロンドンでポーラ・ラドクリフ(英国)がマークした2時間15分25秒の世界記録や、05年にベルリンで野口みずき(シスメックス)が出した2時間19分12秒の日本記録は男性ペースメーカーが付いたレースで記録された。

 世界の主要大会で東京やベルリンは男女同時スタートを採用している。東京マラソン財団の帖佐寛章理事長は「人為的に記録をつくるレースは感動がない。場合によっては女性を先にスタートさせることも考える必要がある」と述べた。(共同)

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2011年8月24日のニュース