海老沼、圧倒初V!7試合中5試合が一本勝ち

[ 2011年8月24日 06:00 ]

<男子66キロ級決勝>クナを攻める、優勝した海老沼匡(上)

柔道世界選手権第1日

(8月23日 フランス・パリ、ベルシー体育館)
 決勝は相手の帯を持ったまま、豪快な内股一本で締めた。2度目の出場となった海老沼が、激戦の66キロ級を制し初優勝。流れる汗もふかず、日の丸を見つめた表彰台での表情からは、涙に暮れた昨年の姿が想像できなかった。

 初出場の昨年は一番手と目されながら、3回戦で敗退。1学年下の森下が優勝すると、人目をはばからず泣いた。人一倍まじめで考え込む男は、静かにリベンジの機会をうかがった。7試合中5試合が一本の戦いは、最高の雪辱劇となった。

 明大卒業後の来年4月には、吉田秀彦監督率いる「パーク24」に入社することが決まっている。昨年王者・森下とのロンドン五輪代表争いはし烈を極めるが、吉田ばりの威力を秘める内股には、無限の可能性も秘められている。

 ◆海老沼 匡(えびぬま・まさし)1990年(平2)2月15日、栃木県生まれの21歳。世田谷学園高―明大4年。5歳で柔道を始める。昨年の世界選手権は3回戦敗退。全日本選抜体重別は10、11年優勝。今年6月のグランドスラム・リオデジャネイロ大会は3位。得意技は背負い投げ。1メートル70。

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2011年8月24日のニュース