17点のリードが…隼ジャパン、韓国に屈辱の逆転負け

[ 2011年8月24日 06:00 ]

韓国に逆転負けし、悔しそうな表情の大神

バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア女子選手権第3日

(8月23日 長崎・大村市体育文化センター)
 1次リーグを行い、2大会ぶりの五輪出場権獲得を狙う世界ランキング15位の日本は同9位の韓国に59―66で敗れ、2勝1敗となった。韓国は3連勝で準決勝進出を決めた。日本は大神雄子(28)や渡嘉敷来夢(20=ともにJX)の活躍で前半を38―28で折り返したが、韓国の守備が良くなった後半は攻め手を欠き、第4クオーターに逆転された。

 最大17点のリードが消えていった。日本は第4クオーター残り8分を切ったところでついに追いつかれ、逆転された。これで主要大会での韓国戦は6連敗。宿敵にまたも屈し、中川監督は「後半、相手の当たりが強くなった」と唇をかんだ。

 20―6と韓国を圧倒した第1クオーターはエース大神が自分より10センチ近く大きい相手にマークされて思うようにシュートが打てない中、右足首のケガを押して出場している1メートル91の渡嘉敷が高さを存分に発揮してリズムをつくった。相手の頭上を通したゴール下の高田へのアシストや、リバウンドからの得点をマークした。だが後半に入ると、疲れから精彩を欠いた。簡単なシュートを外す場面が目立ち「自分がぽろぽろ落としたのが敗因に入ると思う」と責任を背負い込んだ。

 「1次リーグは全勝で1位通過したい」と話していた中川監督の思惑は狂った。ただ韓国とは準決勝以降でもう一度対戦する可能性が高い。雪辱の鍵を握る渡嘉敷は「やり返す」と誓った。

 ≪大神フル出場も…≫1メートル70のエース大神が両チームでただ一人、40分間フル出場し、チーム最多の15点を挙げた。だが後半はシュートの確率が悪くなり「シュートが短くなってしまった」と反省した。1メートル80前後の相手にマークされ、体力を消耗したはず。それでも「疲れは全くない」と話し、逆転負けにも「決勝で叩けばいいので全然心配していない」と強気だった。

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2011年8月24日のニュース