遼くん4打差2位浮上!最終日は金庚泰と直接対決

[ 2011年7月24日 06:00 ]

<セガサミーカップ3日目>6番、2打目を右ラフから放つ石川遼

男子ゴルフツアースポニチ後援・長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第3日

(7月23日 北海道千歳市ザ・ノースカントリーゴルフクラブ=7115ヤード、パー72)
 今季初勝利を狙う石川遼(19=パナソニック)は2バーディー、1ボギーの71で回り通算7アンダーとし首位と4打差の2位に浮上した。強風の影響でショットに苦しみながらも小技でしのいだ。68で回った昨年の賞金王・金庚泰(24=韓国)が通算11アンダーで単独首位に浮上。石川は最終日最終組で金庚泰に挑むことになった。
【第3R成績】

 我慢比べなら負けない。今の石川には、その自信がある。第3日は強風が吹き全体的にスコアが伸び悩んだ。その中で1アンダー。4番では6ヤードのアプローチをSWで直接沈めてパー。「アプローチ、パットで充実感を感じる」と小技でしのいだ点を自ら評価した。

 1Wでフェアウエーを捉えたのは1度だけ。パーオン率は50%。バーディーはわずか2つ。開幕前に尾崎将に指導を受け、バックスイングでフェースを閉じて、インパクトゾーンを長くする新スイングに取り組んでいるが「いいスイングをするという気持ちが薄れ、スコアへの思いが強くなっている」と言う。

 ただ、ショットが不安定な分、同じ尾崎将から昨年末に受けた教えを生かしている。マスターズ出場が決まった直後にテレビマッチで共演した際に「4月(マスターズ)までに2メートル以内のパットをものにしろ」と忠告され、ショートパットを重点的に練習した。この日も2番の1・5メートル、14番の2メートルとファーストパットが2メートル以内のケースが2度あったが、いずれも沈めており「その成果が出ている」とうなずく。

 最終日は首位の金庚泰と最終組で激突する。石川は09年、金庚泰は昨年の賞金王。国内ツアーでは過去10度同組で戦っているが、スコアでは2勝1分け7敗と分が悪い。さらに今月上旬の日韓戦ではダブルス戦ながら4打差で完敗している。

 「(金庚泰に)苦手意識はない。そもそも実力は向こうが上。僕としては当たって砕けろ、という感じでやれる」と無関心を装う石川だが、ここでも“ジャンボの教え”が生きるはず。大会前に「難しく打ちすぎている」と言われた石川は「トーナメントを難しく考えすぎていた」と気付き、気持ちを切り替えた。最終日も勝負に熱くなりすぎず1打1打に集中する決意だ。勝てばツアー10勝目。19歳10カ月での大台到達は尾崎将の27歳8カ月を抜くツアー最速記録となる。師匠超えを目指し、4打差のライバルを追う。

 ▽石川の金庚泰との同組対決 ツアーでは過去10度あり、2勝7敗1分けと大きく負け越している。ツアー以外に日韓対抗戦でも激突していて、昨年はシングルスで71―64と惨敗。今年もダブルスで66―62で敗れており、それを合わせると2勝9敗1分けとさらに相性が悪くなる。最終日最終組は今回が3度目。

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2011年7月24日のニュース