なでしこゴルファーも躍動!藍、今季初Vいける!!

[ 2011年7月23日 06:00 ]

5番、レマン湖を背に、第2打を放つ宮里藍

エビアン・マスターズ第2日

(7月22日 フランス・エビアン エビアン・マスターズGC=6345ヤード、パー72)
 4位発進の宮里藍(26=サントリー)が6バーディー、2ボギーで連日の68をマークし、通算8アンダーまでスコアを伸ばした。09年に米ツアー初優勝を挙げた大会で、今季初優勝のチャンスを迎えた。同じく4位から出た佐伯三貴(26=日立アプライアンス)は6バーディー、1ボギーの67で回り、通算9アンダー。68をマークした宮里美香(21=NTTぷらら)は通算5アンダーでホールアウトした。

 総勢17人のなでしこゴルファーの主役はやはり宮里藍だった。4番で3メートルを沈めてバーディーを先行させると、初日にダブルボギーだった5番では4メートルのバーディーパットをねじ込んだ。序盤での連続バーディーに、この日の朝に合流したコーチの父・優さん(65)やギャラリーは大いに盛り上がったが、これは序章にすぎなかった。

 9番パー5で3打目を1メートルにつけてバーディーを奪うと、10番は4メートルのバーディーパットを沈めて右手で軽くガッツポーズをつくった。11番パー4はピン右50センチに2オンして3連続バーディー。13番はパーで終わったが、バンカー越えのグリーン手前に切ってあるピンを果敢に狙い「おお!勇気あるなあ。乗ってる証拠」と父を感心させた。

 乗りに乗っているラウンドは15、16番の連続ボギーで突然失速した。だが、最終18番パー5は1メートル弱に3オンしてバーディー締め。「チャンスにつけたところは全部取れた。途中我慢だったけれど、最後はいい形で取れた。トータル的に良かった」と連日の68に自然と笑みがこぼれた。

 米ツアー初優勝を飾ったのは2年前のこの大会。コースへの愛着はもちろん、大会の雰囲気も町全体で盛り上げようという一体感も気に入っている。「私を気分良くさせてくれる大会。だから一度見てもらいたかった」と初めて父を招待した。

 家族思いが天に通じたのか、この日はラウンド途中に夕立の予報が出ていたが雨がぱらつくことはなく、すっきりと晴れ渡った。「僕は晴れ男だからね」と笑う父が「悪いところはない。今のままでいい」と太鼓判を押す安定感。首位には立てなかったが、天候同様に快晴のプレーとなった。

 海外ツアーで初めて優勝カップを掲げた場所で“再び”の予感が漂う。「(上位にいる日本人選手の)いい刺激になっている。焦らず一つ一つプレーしていきたい」。2年前と同じ「一打集中」の精神で、残り2日も主役を張る。

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