高見盛６連敗…幕内危機も「へこたれてたまるか」

大相撲名古屋場所７日目

（7月16日 愛知県体育館）
　人気者の高見盛に全く元気がない。東前頭１４枚目で２日目から６連敗。このまま負けが込めば、復帰した９年前の春場所から在位する幕内の座も危なくなってきた。

　深刻なのは結果よりも内容だ。得意の右が入っても攻め手がなく、土俵際の粘りもない。この日も中入り後の最初の一番で十両の芳東に一気に寄り切られ「全部が悪いとしか言いようがない」と大きくため息をつく。

　唯一の救いは３５歳が前向きさを失っていないことか。「弱音なんか言いたくない。ここでへこたれてたまるか」と気力を振り絞っていた。