瀬古氏「スポーツ界の悲願。一致団結してやる」

[ 2011年7月16日 17:38 ]

 東京都の石原慎太郎知事が16日、2020年夏季五輪招致を正式に表明した。これに先立ち日本オリンピック委員会(JOC)は臨時理事会で東京を国内候補都市に決め、リオデジャネイロに敗れた16年五輪に続く再挑戦に乗り出した。

 国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長も出席した日本体協とJOCの創立100周年祝賀式典で、石原知事は「勝たなかったら意味がない」と力強く宣言。東日本大震災からの「復興五輪」を掲げ、派手な演出で招致レースに参入した。

 ▼ジャック・ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)会長の話 素晴らしいニュースを聞けて良かった。大変な喜びを持って、東京都が目指す2020年夏季五輪招致の意思を確認した。ご成功をお祈りしている。

 ▼竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長の話 2020年夏季五輪は日本が大震災から復興するシンボルにしていきたい。国民の支持率については7割は確保したい。戦略を練れば、招致に成功できる可能性は十分あると思う。

 ▼張富士夫・日本体協会長の話 五輪に手を挙げるのにこんなにいいタイミングはなかった。(日本体協の)100周年の場での立候補は運命的なものを感じる。(招致へ)日本中が気持ちを一つにできたらいい。

 ▼瀬古利彦・日本陸連理事の話 立候補宣言の時は(感動で)うるっときた。東京五輪招致はわれわれスポーツ界の悲願。一致団結してやるぞ、という気分になった。
 
 ▼山下泰裕・全日本柔道連盟理事の話 最高のタイミングで立候補を発表できたと思う。ぜひ東京で五輪をやってほしい。今こそスポーツの力を見せる時。微力ながら、自分もやれることを精いっぱい頑張りたい。

 ▼岡野俊一郎IOC委員の話 石原知事の立候補宣言は明瞭、簡潔でよかった。祝賀式典の席で盛り上がったし、国内外のスポーツ関係者が一堂に会した席で最高のタイミングだった。

 ▼上村春樹JOC選手強化本部長の話 五輪招致は選手の強化にとっても追い風になる。震災からの復興の手助けにもなると思うし、子どもたちに夢を与えないといけない。

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2011年7月16日のニュース