凱旋Vどころか…遼、1年ぶり予選落ち「凄く悔しい」

[ 2011年5月28日 06:00 ]

7番、バーディーパットを外し悔しがる石川遼

ダイヤモンド・カップ第2日

(5月27日 千葉・千葉カントリークラブ梅郷コース=7108ヤード、パー72)
 石川遼(19=パナソニック)が1年ぶりの予選落ちを喫した。1バーディー、3ボギーの74とスコアを落とし、通算イーブンパーの144。63位でカットラインに1打及ばなかった。決勝に進めなかったのは国内ツアーでは昨年5月の日本プロ選手権以来、24試合ぶりで、プロ転向後は通算14度目。65で回った薗田峻輔(21=フリー)が通算6アンダーで6位に浮上し、小田孔明(32=フリー)が通算12アンダーで首位に立った。

 最終18番でバーディーを取らなければ予選落ち。ピンまで12メートルの距離のバーディーパットを石川は1メートルもショートした。入れなければいけない状況でも自分のパッティングに迷いがあった。小学生の時からお世話になったコースで凱旋優勝するどころか早すぎる結末。「凄く悔しい。パッティングは全部手先で打っていた。タッチというよりストローク自体に緩みがあって自信を持てなかった」と唇をかんだ。

 歯車が狂ったのは2番のバーディーパットだった。2・5メートルの距離を打ち切れずにショート。「練習通りに打てていない」と首をかしげると、5番では逆に上りの6メートルのバーディーパットを2メートルもオーバーした。「緩んじゃダメという気持ちが強すぎて腕に力が入った」。その返しを逆に弱めに打って外してボギーとすると、13番では2・5メートルを外してボギーとするなど短いパットを再三、外した。

 前週までの国内ツアー5試合で平均パット数はトップ。だが、数字とは裏腹に今季はパッティングで試行錯誤を続け、今週はライ角を2度上げる新パターを投入した。それでも特効薬とはならず、父・勝美氏(54)も「今季の中で最低の出来。パットはうまくない。形が定まっていないから」と課題を口にした。

 ラウンド後は約45分間、パッティング練習を行った。一番最後まで打ち続ける姿に巻き返しへの意気込みが伝わった。6月7日は日本外国特派員協会で記者会見を行うことが決定。日本ゴルフ界では尾崎将司、片山晋呉、宮里藍に次ぐ4人目で、世界中から注目される存在となっている。次戦は日本ツアー選手権。メジャー最年少優勝記録を更新し、日本トップの実力を証明するつもりだ。

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