スキアボーネ 女子最長“4時間44分”制した

[ 2011年1月24日 06:00 ]

4大大会女子最長となる死闘を制したスキアボーネ(左)は、クズネツォワと握手を交わす

全豪オープンテニス第7日

(1月23日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 女子4回戦はフランチェスカ・スキアボーネ(30=イタリア)が4大大会の女子最長試合となる4時間44分の末に、スベトラーナ・クズネツォワ(25=ロシア)を退け8強入りした。男子シングルスでは2連覇を狙うロジャー・フェデラー(29=スイス)が4大大会で27大会連続となる準々決勝に進んだ。

 全仏の優勝経験者同士が激突した女子4回戦はスキアボーネが4時間44分を要してクズネツォワとの打ち合いを制した。従来の4時間19分を大幅に塗り替える4大大会での女子最長試合となった。タイブレークがない最終セットだけで3時間を費やし、30ゲーム目(16―14)でようやく決着した。ネット越しにクズネツォワと抱き合ったスキアボーネは「次はもう少し短時間で勝ちたい。精神的には自信になるけど、体力的にはあまり良くない」と笑った。6度のマッチポイントをものにできなかったクズネツォワは「自分が空っぽになったみたい。記憶力は悪いけど、この試合はずっと覚えていると思う」と話した。

 <シャラポワ4回戦敗退>シャラポワは第2セットの3―5から、相手が握ったマッチポイントをしのげず、4回戦敗退。試合後に「ひどい試合をしてしまった。特にリターンが悪かった」と語った通りの幕切れだった。順調に勝ち進んできた08年の覇者だが、この日は別人のようにミスを繰り返した。サーブ、ショットとも精度が低く、次々にポイントを失った。「自分がしたいと思うプレーができず、相手に何の圧力もかけることができなかった」と自嘲気味に言うしかなかった。

 <フェデラー連続8強>フェデラーがまた足跡を残した。4大大会で27大会連続の8強は68年のオープン化以降ではジミー・コナーズ(米国)と並ぶ最多記録。「満足している。厳しい組み合わせだったから、勝ち上がれてうれしい」と喜んだ。この記録は初めて世界ランキング1位になった04年のウィンブルドン選手権から始まった。ここまでの26大会は14度の優勝と6度の準優勝。優勝争いはここからが本番だが「上位シード選手が本領を発揮してくる。面白い2週目になるよ」と余裕を漂わせていた。

続きを表示

2011年1月24日のニュース