水谷、史上初5連覇「優勝疑っていなかった」

[ 2011年1月24日 06:00 ]

決勝で張一博(左)からポイントを奪い、ジャンプしてガッツポーズする水谷

卓球全日本選手権最終日

(1月23日 東京体育館)
 日本男子のエース、水谷隼(21=明大)が男子シングルス史上初の5連覇を達成した。決勝では張一博(25=東京アート)を4―0のストレートで下した。今大会6戦で失ったのはわずか2ゲームの圧勝劇だった。女子ダブルスで藤井寛子(28)若宮三紗子(21=ともに日本生命)組が2連覇。女子シングルスとの2冠を目指した石川佳純(17=ミキハウスJSC)平野早矢香(25=ミキハウス)組は準々決勝で敗退した。

 水谷が圧倒的な強さで金字塔を打ち立てた。21歳にして5連覇を達成し「みんなが僕の優勝を疑っていなかった。できるだけ簡単に優勝したいと思ってました」と言い放った。

 準々決勝では、前日のダブルスで5連覇を阻止された丹羽に対し、声を上げて気合で圧倒。「ダブルスで負けて悔しかったので、完膚なきまでに叩きのめそうと思っていました」と伸び盛りの16歳を4―0で一蹴した。準決勝の高木和戦も4―1で快勝し、決勝は昨年の準決勝で最終ゲームまでもつれた張が相手だったが、4―0と寄せつけなかった。

 この1年は専属トレーナーのもとフィジカルを強化し、課題のバックハンドも磨いてきた。昨年12月のプロツアー・グランドファイナルで日本人で初めて優勝し、世界ランキングは自己最高の7位まで浮上。日本代表の宮崎監督は「あの力があれば中国を倒せる。メダルも十分可能」と太鼓判を押した。技術、体力は充実しており、今後は精神面強化のため、山ごもりするプランもある。「自分が思っている以上に、自分は強いのかもしれない」。ロンドン五輪のメダル候補が手に入れた自信はとてつもなく大きい。

続きを表示

2011年1月24日のニュース