文科省に配慮?村山氏“新設”副理事長に

[ 2010年8月21日 06:00 ]

 日本相撲協会に副理事長のポストが新設され、放駒理事長の推薦を受けた村山弘義外部理事(73)が就任。主に組織のガバナンス(統治)の整備に力を注ぐ役目で「理事長を支え補佐する役目と考えている。務めを果たしていきたい」と話した。

 外部の副理事長職は、力士出身の理事長を譲らなかった相撲協会の、文科省に対する“配慮”とみられる。一方、川端文科相は放駒理事長と近く会談する考えを表明し「できるだけスピーディーに大胆な改革が進むようリーダーシップを発揮してほしい。改革の具体的な進め方を聞きたい」と述べた。

 ≪外部監事に寺沢則忠氏就任≫定員2人のうち1人しかいなかった外部監事に、元日本政策投資銀行副総裁の寺沢則忠氏(66)が就任した。1943年(昭18)生まれで東大法学部卒業。日本開発銀行に入行し、02年に日本政策投資銀行副総裁に就任した。放駒理事長は「吉野監事から経理に強い人を加えるべきだと提案されたので、人選をお願いした」と説明。警視庁出身の吉野監事の専門分野ではない経理面を担当する。

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2010年8月21日のニュース