男子１２～１４歳の部　伊藤「ガチでうれしい」Ｖ

日本ジュニア選手権で優勝した（左から）小西、伊藤、比嘉、西村

　２０１０年度（第１６回）日本ジュニア選手権（スポニチ後援）最終日は２０日、埼玉県霞ケ関ＣＣで行われ、男子（７０７６ヤード、パー７３）１２～１４歳の部は日本ツアー最年少予選通過記録を持つ伊藤誠道（神奈川・湘洋中）が通算８アンダーで初優勝し、１０月７～１０日に開催されるアジアアマ選手権に弾みをつけた。同１５～１７歳の部は小西健太（広島・瀬戸内）が通算１３アンダーで優勝。女子（６４４３ヤード、パー７２）１５～１７歳の部は比嘉真美子（沖縄・本部）が通算２アンダーで、１２～１４歳の部は通算２オーバーの西村美希（東京・寺島中）がプレーオフの末に優勝した。

　＜男子１２～１４歳の部＞首位から出た伊藤が１０月のアジアアマ選手権に手応えをつかむ優勝を飾った。この日はショットの精度を欠いたが、アプローチがさえた。５番パー４でチップインバーディーを奪うなど７１でまとめ、逃げ切った。一昨年は８位、昨年は初日に首位に立ちながら逆転を許して２位に終わっただけに「中学最後で勝てて、ガチでうれしい」と笑顔を見せた。
　霞ケ関ＣＣ西Ｃは、優勝者に翌年のマスターズの出場権が与えられるアジアアマ選手権の会場でもある。「（ボールを）入れちゃいけない所とか、外しちゃいけない所とか分かった気がする」と“チェック”は完了。１５～１７歳の部で優勝した小西らアジアのトップアマが出場する大会で競争は激しいが、「マスターズは自分の中で世界一決定戦。あのコースに行ってみたい。大きすぎる目標」と意欲を示した。

　＜男子１５～１７歳の部＞７月に英国で行われたジュニアオープン選手権を日本人で初めて制した小西が貫禄を見せた。１打差の２位から出たが、底力を見せたのは１２番パー４。第１打を池に落としながら第３打でピンまで８メートルに運ぶと、長いパットを沈めてパーセーブ。「あのパーパットがすべて」と話したように、ピンチを乗り越えるとその後３バーディーを奪って逆転した。昨年の１２～１４歳の部に続く優勝に「連覇はうれしい」と笑顔。伊藤同様にアジアアマ選手権に出場するが、「このコースは相性がいい」と自信をのぞかせた。

　＜女子１２～１４歳の部＞１４歳の高橋恵（長野・佐久長聖中）は７５と伸ばせず、通算８オーバーで６打差の４位に終わった。１番から連続ボギーでつまずくと、その後も出入りの激しい内容で盛り返せなかった。１３歳で史上最年少優勝を果たした７月のステップアップツアー、ＡＮＡプリンセスカップ以来７週連続で試合をこなし「優勝を目指していたのに甘かった。連戦でも大丈夫だと思っていたけど、疲れていてスイングも崩れていた」と唇をかんだ。

　▼女子１５～１７歳の部比嘉真美子　ホールインワンはびっくりした。日本ジュニアは４度目。やっと大きなタイトルが獲れてうれしい。（１６番でホールインワンを達成するなど６７で回り、通算２アンダーで優勝）

　▽男子１５～１７歳の部（１）小西健太（広島・瀬戸内高）２０６（７１、６６、６９）（２）山本豪（兵庫・育英高）２０８（７０、６９、６９）（３）浅地洋佑（東京・杉並学院高）２１０（７２、７０、６８）（３）滝雅志（茨城・水城高）２１０（７１、６８、７１）（３）竹安俊也（茨城・鹿島学園高）２１０（７１、６９、７０）（６）川村昌弘（福井・福井工大福井高）２１２（７５、７０、６７）（６）原田凌（大阪・大院大高）２１２（７２、７１、６９）（６）村山駿（広島・広島国際学院高）２１２（６７、６９、７６）（９）佐藤大平（茨城・水城高）２１３（７５、６７、７１）（９）小浦和也（宮崎・日章学園高）２１３（７４、６６、７３）
　▽女子１５～１７歳の部（１）比嘉真美子（沖縄・本部高）２１４（７６、７１、６７）（２）香妻琴乃（宮崎・日章学園高）２１７（７１、７５、７１）（３）福田真未（福岡・沖学園高）２１８（７２、６７、７９）（４）野村敏京（韓国・ソウル明知高）２１９（７６、６８、７５）（４）武尾咲希（福島・会津学鳳高）２１９（７０、７４、７５）（６）鬼頭桜（岐阜・美濃加茂高）２２０（７８、６９、７３）（６）堀奈津佳（香川・藤井学園寒川高）２２０（７３、７３、７４）（６）青木瀬令奈（群馬・前橋商高）２２０（７１、７４、７５）（６）石川陽子（東京・代々木高）２２０（７２、７３、７５）（１０）東浩子（岡山・作陽高）２２２（７６、７４、７２）
　▽男子１２～１４歳の部（１）伊藤誠道（神奈川・湘洋中）２１１（６８、７２、７１）（２）金子直矢（福井・福井工大福井中）２１７（７５、７３、６９）（３）比嘉一貴（沖縄・うるま具志川中）２１８（６８、７３、７７）（４）宮原雅人（愛知・尾張旭東中）２２０（７５、７２、７３）（５）加藤政和（埼玉・聖望学園中）２２２（７８、７３、７１）（６）山岸風太（神奈川・湘南学園中）２２３（７６、７５、７２）（７）石原航輝（大阪・佐野中）２２４（７６、７１、７７）（８）宮川勝大（鹿児島・鹿屋東中）２２６（７５、７６、７５）（９）鍋谷太一（大阪・瓜破西中）２２７（７３、７９、７５）（１０）伊藤奨真（三重・豊里中）２２９（７９、７２、７８）（１０）佐藤太地（北海道・江別中央中）２２９（７８、７３、７８）（１０）下田雄大（東京・荏原平塚学園中）２２９（７３、７７、７９）
　▽女子１２～１４歳の部（１）西村美希（東京・寺島中）２１８（７１、７３、７４）（２）保坂真由（埼玉・北本東中）２１８（７３、７４、７１）（３）境原茉紀（広島・鈴峯女中）２２２（７３、７８、７１）（４）高橋恵（長野・佐久長聖中）２２４（７４、７５、７５）（４）新海美優（大分・賀来小中）２２４（７３、７５、７６）（６）古賀えいみ（米国・モアナルア校）２２５（７５、７６、７４）（６）北村響（滋賀・彦根南中）２２５（７２、７６、７７）（８）中尾春陽（大阪・枚岡中）２２６（８０、７２、７４）（８）山内日菜子（宮崎・日章学園中）２２６（７２、７８、７６）（１０）堀琴音（徳島・城西中）２２８（７５、７７、７６）（１０）柏原明日架（宮崎・東大宮中）２２８（７６、７３、７９）