松ケ根部屋2力士が野球賭博に関与発覚

[ 2010年8月13日 06:00 ]

会見で頭を下げる(左から)松ヶ根親方、松谷、若力堂

 日本相撲協会の特別調査委員会は12日、松ケ根部屋に所属する東十両8枚目の松谷(26=本名・松谷裕也)と東三段目48枚目の若力堂(23=本名・浜田聖也)が野球賭博に関与していたことが新たに判明したと発表した。

 両国国技館で2力士とともに謝罪会見を行った師匠の松ケ根親方(元大関・若嶋津)は「全国の相撲ファンに対して申し訳ありません」と頭を下げた。松谷は「テレビ報道でだんだん大きくなっていたので、怖くなって言えなくなった」と関与を上申しなかった理由を説明した。

 2力士は野球賭博の中心的存在となっていた阿武松部屋に出稽古した際に野球賭博に誘われ、08年3月から約5カ月間、1回1万円で15回関与したという。7月28日に松ケ根親方に警視庁から電話連絡が入り、今回の関与が発覚。当時の村山理事長代行にも報告され、2力士は警視庁と特別調査委員会からそれぞれ事情聴取を受けた。

 2力士は7月の名古屋場所を謹慎した力士よりも重い処分となる見込みで、解雇される可能性もある。松ケ根親方も厳罰は必至と見られる。いずれも、9月6日の特別調査委員会で最終的な処分が出される見通しだ。

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2010年8月13日のニュース