自身最悪…遼くん「吹っ切れざるを得ない状況だった」

[ 2010年8月13日 08:11 ]

第1ラウンド、18番へ向かう石川遼

 【全米プロ】丁寧な口ぶりこそ変わらないが、その声には張りがなかった。石川は7度目のメジャー大会で、第1日では自身最悪の76。「第2日は伸ばすしかない」。リーダーボードにはアンダーパーの選手が並ぶ。予選通過へは、苦しい状況となった。

 霧で3時間以上も開始が遅れた。その影響は否定したが、晴れてからのミシガン湖岸には練習の時よりも強い風が吹き、前半の石川を翻弄した。12、13番で連続ボギー。518ヤードと長いパー4の15番では第1打をラフに入れたのが響いた。ティーショットを左のバンカーへ入れた18番(パー4)は第2打をアゴに当て、ダブルボギーにした。
 大会最年少の18歳は「18番で吹っ切れた」という。後半9ホールでは2バーディー、1ボギー。少し持ち直したことを喜びつつ、正直に付け加えた。「自分としては吹っ切れないでいいプレーをしたいが、吹っ切れざるを得ない状況だった」
 前週も大会後半に調子を上げた。徐々に後退するより気分はいいはずだが、出遅れを簡単に取り戻せる舞台ではない。「予選通過がぎりぎりでも、トップ10なら狙える。あきらめない」。大会前の言葉通りに巻き返せるか。(共同)

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2010年8月13日のニュース