石川佳純 女子単初のインターハイ3連覇

[ 2010年8月13日 06:00 ]

女子シングルスで初の3連覇を達成し、笑顔でガッツポーズする四天王寺・石川佳純

 全国高校総体(インターハイ)第16日は12日、沖縄県各地で3競技を行い、卓球女子シングルスは決勝で石川佳純(大阪・四天王寺)が中国人留学生の王舒(新潟産大付)に4―1で勝ち、この種目で初となる3連覇を達成した。男子は丹羽孝希が町飛鳥との青森山田勢対決にストレート勝ちし、1年生優勝を果たした。柔道女子63キロ級は太田晴奈(東京・淑徳)が団体と合わせて2冠。78キロ級は1年生の梅木真美(熊本・阿蘇)が、78キロ超級は井上愛美(愛媛・新田)が勝った。大会は13日から4日間中断し、17日から水泳(競泳、飛び込み、水球)を実施する。

 卓球女子シングルスでは初の3連覇を達成した石川は「うれしい。ホッとしています」と安どの表情で話した。5月の世界選手権団体戦で日本の3位に貢献した実力者。優勝して当然の重圧の中、試合を重ねるほどに強さを増し準々決勝と準決勝は落ち着いた試合運びでストレート勝ち。第1ゲームを奪われた決勝もそこから4ゲーム連取と危なげなかった。現在世界ランキング29位の石川。試合後「夢は2012年のロンドン五輪に出ること」と極めて現実的な目標を口にした。

 <卓球男子シングルス 1年丹羽が2冠も不満…>昨年の世界選手権に出場した丹羽が貫禄の優勝。1年生にして団体と合わせて2種目を制したが「微妙。目標は3冠だったので…」と準優勝に終わったダブルスを悔やみきれない様子だった。決勝の相手は、中学時代からダブルスを組む町。お互い手の内を知り尽くした中で「台から下がらずに速い攻めを意識した」と終始圧倒した。きょう13日にはユース五輪出場のため成田経由でシンガポールへ。「優勝を目指す」と戦いの場を世界に移す。

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2010年8月13日のニュース