遼くん、さあ全英!本番で公式会見「呼ばれたい」

[ 2010年7月14日 06:00 ]

全英オープン練習日、18番ホール、セントアンドリュース名物の橋に腰かけ笑顔を見せる石川遼

 全英オープン(15日開幕、セントアンドリュース)に出場する石川遼(18=パナソニック)が13日、公式会見に出席した。開幕前の会見は2年連続となったが、石川は活躍した選手だけが呼ばれる本戦中の会見出席を目標に掲げた。また、藤田寛之(41=葛城GC)や薗田峻輔(20=フリー)ら日本人9選手が次々に会場入りし、練習ラウンドを行った。

 全英カラーのブルーに彩られた会見場で、石川は少し硬い表情で質問に答えた。ほとんどは日本のメディアと日本語での質疑応答だったが、冒頭では司会者との短いやりとりを英語で無難にこなした。以前は緊張しっぱなしだった海外での公式会見にも少しずつ慣れてきた様子だった。
 「こういった会見の場はすごく緊張するけど、いつかは試合前だけじゃなく、試合中の会見にも呼ばれるように頑張りたい」。メジャーでの開幕前会見は昨年のマスターズ、全英オープンに続いて3度目。「その次のステップとして英語の質問に英語で答えられるようにしたい」と語ったが、それはまだ先の話。ただし、試合中の会見なら今週でも実現可能だ。
 本戦中に会見に呼ばれるのは原則として好成績を残した選手に限られる。石川は先月の全米オープンで2位で予選通過したが、同順位の選手がたくさんいたことやホールアウトが遅かったことなどから、お呼びがかからなかった。決勝ラウンドで失速して機会を逃したが、3日目や最終日まで優勝争いに踏みとどまれば会見に呼ばれる可能性は高まる。
 トム・ワトソンとともに同組になった07、08年覇者のハリントンからは「彼は“ヤング・トム・ワトソン”だ。恐れ知らずのプレーをするし、年齢の割に自制心もある」と持ち上げられた。期待を裏切らないプレーができれば、自然と順位や成績も高まるはずだ。
 会見を終えた石川は池田勇太、小田龍一と一緒に練習ラウンドを行った。「風が吹かなければ世界一やさしくて、風が吹けば世界一難しいコースと聞いたことがある。何年かに1回のセントアンドリュースだから、難しいコンディションでやってみたい気持ちもある」。開幕が近づくにつれて、その表情は次第に引き締まってきた。

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2010年7月14日のニュース