大鵬の「45」も視野に…白鵬、余裕で36連勝

[ 2010年7月14日 20:11 ]

 【名古屋場所4日目】腰の据わった相撲で、モンゴルの先輩横綱、元朝青龍が持つ記録を抜いた。白鵬が阿覧を下し、初場所14日目から36連勝。幕内連勝記録で平成以降のトップに立ち「うれしい限りであります」と口も滑らかに、相好を崩した。

 阿覧の巻き替えから右四つになったところで、まわしを引きつける。土俵際で相手をつり、力強く寄り切った。「左が入って、そこから右も深く入ったし落ち着いていた」。自身の取り口を詳細に解説できる冷静さは相変わらず。
 「平成の大横綱」と呼ばれ、1994年には30連勝を記録した貴乃花親方(元横綱)は「まだまだいけそうなくらい状態がいい。ファンにとっても楽しみが増える」と絶賛する。白鵬に積み重ねた星の数を重圧に感じている様子はない。貴乃花親方も「調子がいいときは(重圧は)気にならない」と語る。
 視線の先には元横綱大鵬の連勝記録「45」がある。今場所13日目に達成可能な数字だが、白鵬にとってもう一つ重要な意味がある。「父がモンゴル相撲で5連覇したとき、5年で45勝した」のだそうだ。モンゴル相撲の大横綱だった偉大な父の記録も重ね合わせる。「初日、2日目より体は動いてきている」。白鵬の連勝街道が続きそうだ。

続きを表示

2010年7月14日のニュース