野球賭博“後遺症”今も…阿武松部屋ようやく白星 

[ 2010年7月14日 20:47 ]

 【名古屋場所4日目】床山や所属していた元力士が野球賭博の仲介役を務めたとされ、多くの力士の関与が判明した阿武松部屋。3日目まで12力士が出場して全敗だったが、ようやく4日目に序二段の幕張が同部屋の初白星を挙げた。幕張は「気持ちを切り替えてみんな頑張っている。力の限り頑張ろうと思った」と安堵感を浮かべた。

 師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)には2階級降格と10年間の平年寄据え置きの厳しい処分が下った。幕張ら4人は6月20日に先乗りしたが、力士全員が愛知県入りしたのは7月4日だった。
 猛げいこで知られる部屋で、十分なけいこを積めなかった影響が如実に表れている。幕下藤本の白星を含めても4日目は2勝8敗。館内からは「阿武松、駄目だな」との厳しい声が飛んだ。
 出場している力士で番付最上位は十両益荒海。この日も敗れて4連敗となり「自分も勝っていきたかった。師匠にはいつも通り思い切っていけと言われたが…」。賭博問題の後遺症は、関与していない力士にも色濃く見られる。

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2010年7月14日のニュース